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ですから台紙からシール用紙と糊部分のみを確実に切断しなければいけないので、安定した金型の品質が要求されます。
そこで高精度を実現するマシニングセンタがあれば、安定した刃の作成ができると考えて、松浦機械の製品を導入しました」とのことである。 また、「以前は全てを切削していたのですが、切削時間が長くてしかも素材に反りがでてしまうので、金属を薬品で溶かす方法を採用しようと考えました。
専用の装置と部屋を工場内につくり、金型のベースプレートに刃の形状のフィルムを貼り、金属を溶かす機械にかけてみました。 すると、刃となる部分のみが残ったプレートができ上がります。
このプレートを松浦の機械に取り付け、刃の形状とベース部分を高速で切削して金型78を作るようになりました。 この方法ですと高精度の金型が安定して作れるのです」というのである。
このような工夫で仕事領域が広がり、今では700社との取引があるそうだ。 松浦機械に限らないのだが、日本の工作機械メーカーはこのような機械の受注と導入時には、丁寧に使い方を教えてくれるのである。
M社長は金属加工の経験はなかったが、「親身になって相談にのってもらった」とのことである。 こうした苦労話を聞いていると、タイのソーデナガノのH社長が、品質管理業務で悪戦苦闘した話などとそのまま重なってくるのである。

中小企業の経営者というのは従業員をマネジメントする以前に、まず自分が先頭に立って仕事を覚えることが要求されることが多いのである。 ドイツに負けない日本の強みM社長の技術開発の説明を聞いていると、その苦労もさることながら、生き残り発展することの秘訣のようなものが伝わってくる。
要するに「まだ無い」から「開発」するのである。 必死になって考えて工夫を続けることにより、新しい技術が生まれる。
過去、幾度も景気・不景気の波があった。 そして絶えざる技術革新が続いている。
しかし、たぶん生き残っている企業は、こうした工夫が日常なのである。 ところで、「抜き型」の技術というのはどのようにして発展したのだろう。
M社長の説明によると、ドイツが「成形も抜き加工もすごい」そうだ。 もともとシール印刷もドイツから輸入されたとのこと。
なるほど。 あらゆる技術分野で日本と並ぶのがドイツだ。
工作機械をはじめとして「先端」を競っているのがドイツである。

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